負けた試合に何が残るのか。

みなさん、今週も始まりました!

ずっと天気悪くて、なんか気分もどんよりしてしまいますね。

実は、僕自身、人に迷惑かけちゃったかなーっていうのが週末にありまして、なおさらどんよりしてます😓

でも切り替えて頑張っていきます。

みなさんも一緒に頑張りましょう!



オリンピック男子サッカーのスペイン戦後、オシムさんの記事が「Number Web」に載っていましたね。(記事はこちら)


この記事を書かれた方もおっしゃってますが、オシムさんの言うことが全て正しいとは限らないという前提の中、僕はオシムさんに教わったのでオシムさんの言葉が気になってしまうのですが、特に下に挙げる話が興味深いというか、懐かしいというか(笑)、そんな言葉でした。


「難しい試合だった。だが私が思うには、日本はボールを失い過ぎた。それにチームが疲れている印象も受けた。野心を抱かずにプレーをしていた。メディアにとってスペイン戦は晴れの舞台なのだろうが、日本が100%の力でプレーしているようには見えなかった。それぞれが自分のためにプレーし、ひとりでトライしようとした。誰もがボールを保持して走るばかりだった」


「結果は妥当だった。スペインの方が強く勝利を望んでいたからだ。彼らが示したのは、ベスト4にはそれだけの価値があるということだ。野心を前面に出したのは日本ではなくスペインだった。」


「忘れてならないのはサッカーはコレクティブな競技であることだ。個のプレーが行き詰まったときに勝つのはコレクティブだ。」


「スペインは常にコレクティブに戦っている。どのスポーツでも、どの試合でもだ。テニスのダブルスでも同じだ。ボクシングでも同じメンタリティで、どんな時も勝利を求める。そういうことこそ学ぶべきだ。常に勝利を求めるべきだが、ひとりで求めるべきではない。サッカーはひとりではプレーできない。どの球技もそうだ、ハンドボールもバレーボールもひとりではできない。誰もがプレーに参加し、勝つために全員で戦う。それこそが最も重要なことだ。」



「私自身がもっとコンビネーションを突き詰めるべきだった(註:現役当時のことか監督としてか確認できなかった)。得点の機会をひとりで作り出すのは難しい。プレーの目的はあくまでゴールだ。サッカーとはそういうもので、残念ながら美しさを求めてプレーしているのではない。」


この辺りの言葉は、教えてもらっている時もよく言われたなーとも思うし、当時のジェフというクラブが、日本代表選手がたくさんいるとか、そんなクラブではなかった中で、コレクティブに戦うこと、コンビネーションを築くことが生命線だったことを思い出します。

そして、大前提の部分、野心を持つこと。しかもそれは個人のそれもそうだし、チームとして野心を持つこと。それを強く意識させられていたように思います。


FC東京で言うと、今、サガン鳥栖とコンサドーレ札幌に連敗中なのですが、もちろんサッカーに正解はないし、勝ち方に正解もないと理解した上で、「コレクティブさ」という面でいうと、鳥栖や札幌の方が上回っていたことは明らかだったように思います。


「コレクティブ」
(行動などが)集団全体の、共同の、集団的な。共有する、共同で作る

ネット調べですが、意味としてこんなワードが出てきます。

こう見た時に、やはりこれは一般社会やビジネスでも一緒なのではと思うんですよね。


「個のプレーが行き詰まったときに勝つのはコレクティブ」

どんなに優秀と言われる人でも、1人で出来ることってやはり限られていて、次にやらなければいけないことは、一人一人の長所、できることの掛け合わせ、これができている企業は少なくとも社員さんたちの幸福度が高いのではと思います。

複数の企業間でのプロジェクト?みたいな話の時も同じなのかなと思います。

足し算ではなく、長所の掛け算にしていくことが重要なんだろうなと、まだまだビジネスの事は何もわかっていませんが、ぼんやりと思ったりします。


そして、またいつものように話が逸れますがw、ビジネスという観点で言うと、外せないのは「お客様」がいるという事ですよね。

サッカーで言うとファン・サポーターの方もそれにあたると思います。


上に挙げたオシムさんの言葉の中に、見ている人(お客様)を意識しているとも言える部分があるのですが、

「プレーの目的はあくまでゴールだ。サッカーとはそういうもので、残念ながら美しさを求めてプレーしているのではない。」


と言う部分の「残念ながら」と入っているのが、オシムさんぽいと思いました。

何かというと、目的はゴール、勝つことが全て、と一見リアリストっぽい感じがあの風貌からもあるのですが(笑)、あの風貌なのに実はロマンティストで、本来は美しいものが好きなんですよね、たぶんw

だからこの残念は「本当は美しいサッカーが好きだけど、近代のサッカーはビジネスなども絡んできている以上、勝つことが重要視されちゃうよね、それはちょっと残念なことでもあるんだけどねー」の残念だと思います。(違うかもだけどw)


そういう意味で振り返ると、出来るだけ美しく勝つというのがオシムさんの中でのトライであったように思います。

美しいコンビネーションでチャンスを作る。

集団として戦う美しさを見せる。

そしてそれはなぜかというと、お金を払ってスタジアムに足を運んでくれるサポーターがいるからです。

サポーターに勝つ姿と一緒に心に残る何かを持ち帰って欲しかったのではないかと僕は勝手に推測してます。

もっと言えば、仮に負けたとしても、見ている人に何かが伝わるようなサッカーじゃなければ、オシムさんの中でサッカーとは言えなかったのかもと書きながら思ったりもします。


また長くなったので、いつかまた改めて話したいと思いますが、オシムさんからかけられた言葉で印象深い言葉の一つに


「お前の今日のプレーは、見にきてくれた人が買ったチケット代に見合った価値を出せたのか?」


僕のプレーが気に食わなかった時の話でしょうね?w


ここでも色々な考え方があるのかもしれないけど、サッカークラブも選手も、一般的なビジネスでも、やはりお金を払った方のそれに対しての満足度は大事にしたいと僕は思う。

自分の価値を決めるのも、自分ではなく他人だと僕は思っている。


(とりあえずコロナが早く落ち着いて)

チケットを買ってスタジアムに足を運んでくれたサポーターの方が、チケット代以上のものを得られたと感じてくれる試合がたくさんあるといいなと思う。

仮に負けたとしても、見に来てくれた人達に何かを残す努力も絶対必要。


何かの部分は、その人、そのクラブ、その会社の哲学、信念、ビジョンになるのかな?

またゆっくり考えよ


今日はこの辺で👋


羽生







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